今回の登山計画は、ヒロ氏から全面的に作成してもらいました。
弁慶山の由来は、昔、源義経が兄頼朝と対立し追われる身となって北落ちする際、弁慶ら従者とともに庄内からこの山を越して最上に入り、平泉に逃げたというので、この名前になったとのこと。
なので、最上地方には、義経に関する伝説が多く残っているそうです。
昔あった登山道は現在は廃道となり、20年前のエアリアマップにも途中のピークまで点線で記載されているのみで、インターネット等にも登山情報は少なく、簡単には登頂させてくれないことは容易に想像できました。
最上郡真室川町の西川地区から西川広域林道経由にて山頂を目指します。
7:00 登山開始
南西の方角に見えるのは手前は三本杉、奥が魚止森のようです。
若林歩道という小道から入っていきます。
途中、かすかに踏み跡はあったり消えたりを繰り返し、気を抜くとすぐ迷いそうです。
鳥海山は雲に隠れ見えません。
山道にかかる枝を落とすため持ってきた鋸で、即席の杖を作るヒロ氏。
木々が紅葉で色づいて綺麗でした。
ひたすら、ただひたすらに薮漕ぎです。
途中、西川源頭にそびえる「弁慶の耳」を見つけました。別名「天狗の羽根」とも呼ばれる急峻なピークです。ある意味、弁慶山のシンボル的存在です。
弁慶の耳が見える場所を過ぎ、両側が切れ落ちた痩せ尾根と、その上に生える木々と薮が行く手を阻みます。
この時は、既に下山開始予定時刻の12:00を過ぎていましたが、山頂手前まで来ていたので無理をして進みます。
急な痩せ尾根を越えると、山頂付近は薮に覆われた平坦な大地となっていて、どこに三角点があるのかわかりません。
薮を掻き分け彷徨うこと数十分、やっと山頂を示す三角点を見つけました!
脇には看板らしきものの欠片が置いてありました。
周囲を少し駆り払った後です。
短いですが、山頂からの動画を撮ってきました。
眺望は良くありません・・・
しかし、下山は登りよりも困難で、もと来た道も分かりづらく何度も戻ったり、違う尾根を下っていたり登り返したり・・・。下山行程半分で、夕方16:00となり、大幅に下山予定時刻を過ぎてしまいました。
あげくの果てには、私のGPSの調子が悪くなり軌跡が表示されない事態に。
完全にヒロ氏のナビゲートに頼ることになってしまいました。GPSが2台あって本当に良かったと思います。
薮山は周囲がわかりづらく、コンパスワークだけでは現在地が判りづらい場面が多く、GPSは必携と思います。
そして、日が暮れ周囲は闇に覆われました。
ヘッドライト等の準備は万全でしたが、薮山で段々と薄暗くなっていく時は恐ろしさを感じました。
こんなときに焦ってしまうと、迷ったり怪我をしたりするので、思い切って腹をくくります。
完全に夜を迎えると、気持ちは落ち着き、静かな夜に身を置くのも悪くないなと思えてきました。
でも、獣に遭遇したときを考えると、やはり怖い場所です。
18:00頃、無事下山となりました。
全行程11時間の長丁場となり、しかも終始薮漕ぎと痩せ尾根いう非常に難儀した登山でしたが、達成感は物凄く、一生思い出に残る登山となりました。得た経験も大変貴重なものでした。
しかし、もう一度行くかと問われると・・・・・
しばらくはもういいかな。^^;
<今回の軌跡>
4年ごし(?)の弁慶山登山お疲れ様でしたm(_ _)m
返信削除下山直後は疲れすぎて「もう行かない!」などど思ってしまいましたが、冷静になって思い返すと、またいつか絶対に行きたいと思いました。
しかしそこは出羽丘陵、行きたいところがいっぱいあるので、次の弁慶はずーーーっと先になるかもですね。
Atomさんともども、またよろしくお願いします。
もうすぐ雪ふりますね(^^)
くま吉さん、池さん、無事に帰って来てくれて嬉しいっスよ〜(*_*) 本当にお疲れ様でした! しかし物凄い道程でしたね! 多分、自分が同行していたら足手まといになっていたでしょう(≧∇≦) GPSもなければコンパスもろくに使えず、おまけに藪漕ぎ大嫌いの自分ですからね(笑)
削除でも、あの暗闇の中で腹をくくるって…マジかっけーっスよ!2人ともマジかっけーっスよ❗️山の暗闇って本当に暗闇ですからね{(-_-)} こわっ 修行を積んでおくので、いつか2人に同行させてくださいね(^_^)
池さん、くま吉さん、尊敬しております!
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削除いけひろさんお疲れ様でした!
削除私はあの後、足の筋肉痛が酷かったですよ。
ホントに疲れすぎて、しばらくは薮山は行かなくていいな~と思ってましたが、疲れが取れた今は、次は・・・と思ってる自分です。
次はスネあて必須ですね。
来年は、例の場所に登りましょう!
またよろしくです~^^ノ
Atomさんどうも!
削除見て頂いて感謝です~。
尊敬だなんてとんでもないですよ!!
私はAtomさんの渓流釣りやスキーの上手さが超カッケー!って思ってます。
私らの薮山登山は、ほとんど自己満足の世界なのであまりオススメできません^^;
万人受けはしないと思いますので、もし興味が沸いたら是非ご一緒しましょう!
薮山登ると冬山の快適さが恋しくなり、冬山登ると薮山のいかにも山!って感じが恋しくなるのを繰り返してます。
もうすぐ山が雪に覆われます。楽しみですね!